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コープ(生協)ってなに?
「生協」は正式には「生活協同組合」といいます。そして、「コープ(CO-OP)」は、この生協(生活協同組合)を意味する英語、「Co-operative(コーペラティブ)」から取ったものです。生協は、1948年に制定された「消費生活協同組合法(略称:生協法)」に基づいて設立・運営されています。
生協(生活協同組合)とは
生協の原点は、「組合員が自ら出資し、利用し、かつ運営参画する」というところにあります。つまり、消費者一人ひとりが自分たちのより良いくらしをめざして、自ら資金(出資金)を持ち寄って、作った自主的な組織が、生協(生活協同組合)です。生協は「会社」ではなく、生協法に基づく「協同組合法人」です。
消費者が、出資をして組合員さんになり、生協を利用し、意見や要望を出すなど運営に参加することで生協をよくしていきます。また、生協は事業活動だけでなく、「食の安全、くらしの安心、豊かな生活」を求める組合員さん自らの自主的活動もすすめています。
出資金は何に使われるの?
コープのお店やコープの宅配などの施設や備品、商品を仕入れたりと、事業には資金がかかります。また、安心な商品かどうかの検査、組合員さんが行なっている生協の良さを知ってもらういろいろな活動など、生協のあらゆる事業・活動の元手として出資金は使われます。
| 生協(生活協同組合) | 株式会社 | |
|---|---|---|
| 資金 | 出資金 | 資本金 |
| 構成:誰のもの | 組合員 | 株主 |
| 目的:誰のために | 組合員のくらしに貢献する | 企業利益の獲得 |
| 利用者 | 組合員 | 一般の消費者 |
| 利益 | 剰余金が発生した場合は、組合員に還元 | 利益が発生した場合は、株主に配当 |
| 議決権 | 組合員は、出資金の多少にかかわらず1人1票 | 1株につき1票で持ち株によって異なる。(例)10株もつ人は10票 |
北海道の生協
北海道生活協同組合連合会(略称:道連)は、消費者生活協同組合法に基づく北海道内にある1事業連合25生協が参加する事業連合会です。(2010年3月現在)
| 生協区分 | 生協数 | 生協名称 | |
|---|---|---|---|
| 購買生協 | 地域生協 | 3生協 | 生活協同組合コープさっぽろ、生活クラブ生協、中札内生協 |
| 大学生協 | 1事業連合+13生協 | 大学生協北海道事業連合、北大生協、北海学園生協、酪農学園生協、北星学園生協、札幌学院生協、教育大生協、教育大旭川生協、教育大釧路生協、教育大岩見沢生協、教育大函館生協、室蘭工大生協、帯広畜産大生協、北見工大生協 | |
| 学校生協 | 3生協 | 北海道学校生協、上川地区学校生協、網走四地区学校生協 | |
| 職域生協 | 1生協 | 北電生協 | |
| 住宅生協 | 1生協 | 道勤労者住宅生協 | |
| 共済生協 | 1生協 | 北海道労働者共済生協 | |
| 医療生協 | 2生協 | 北海道医療生協、札幌医療生協 | |
| 福祉生協 | 1生協 | さっぽろ高齢者福祉生協 | |
生協の誕生「公正開拓者組合」〜ロッヂデールから世界の国々へ〜
近代社会のスタートとなった産業革命
ワットの蒸気機関、アークライトの紡績機械の発明は、家内工業による生産形態から、近代的な設備をもった工場へと急変させました。産業革命のあらしは、イギリスに始まり、18世紀から19世紀にかけてヨーロッパ大陸全体にふきあれました。近代社会へのスタートとなった産業革命は、工業生産を飛躍的に増大させたと同時に、資本家と賃金労働者という新しい階級を生み、新たな貧困をつくりました。工場に働く人々は、年少労働、長時間労働に加え、低賃金を強制される中で、お互いに手をつなぎ自らの生活を守ろうという協同組合運動が生まれました。
28人が1人1ポンドずつ出資し「ロッチデール公正開拓者組合」の設立
世界でもっとも早く、協同組合運動がおこったのは、産業革命のすすんだイギリスで、1844年にロッチデールという紡績工業の町に、「ロッチデール公正開拓者組合」が設立されました。組合が設立した時の出資金は、1人1ポンドで、28人の人々が、バター・砂糖・小麦・オートミール・ローソクの5つの商品を並べて購買活動のスタートをきりました。この組合は、堅実な経営方針のもとに、「ロッチデール原則」という運動原則の基礎となるものを生み出しました。そして、創立10年の春には、製粉工場を建設し、広くヨーロッパの協同組合づくりの模範となりました。
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- 写真は、1844年イギリスで設立された最初の近代的協同組合「ロッチデール公正開拓者組合」の店舗(現在は記念館)
国際協同組合同盟(ICA)の結成と“虹の旗”
産業革命の波が、フランス・ドイツ・ベルギー・イタリアと広がるにつれて、協同組合運動も広がり、1895年8月には、イギリスのロンドンにおいて、ICA(国際協同組合同盟)が結成されました。ICAは、第1次大戦の後、1923年の大会で、平和と協同の発展を願い二つのことを決めました。1つは、「国際協同組合デー」です。毎年7月第1土曜日に、全世界の協同組合が、平和と前進を誓い合う日としたのです。もう1つは、「国際協同組合旗」の制定です。フランスの経済学者、シャルル・ジイドの提唱で「ノアの大洪水のあと、はじめて人間が、平和を求め合い、助け合ったのを、神が祝福し虹をあらわした」という旧約聖書を引用した虹の旗です。
ICAは、1937年世界各国の協同組合に共通する運営ルールを「協同組合原則」としてまとめました。その後1966年と1995年に改定されました。1995年の改定では「協同組合の定義」を定め、「協同組合の価値」、「協同組合原則」、協同組合のアイデンティティに関するICA声明がまとめられました。
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- 協同組合の定義:協同組合は、共同で所有し民主的に管理する事業体を通じ、共通の経済的・社会的・文化的ニーズと願いを満たすために、自発的に手を結んだ人々の自治的な組織である
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- 協同組合の価値:協同組合は、自助、自己責任、民主主義、平等、公正、そして連帯の価値を基礎とする。それぞれの創設者の伝統を受け継ぎ、協同組合の組合員は、正直、公開、社会的責任、そして他人への配慮という倫理的価値を信条とする。
協同組合原則
協同組合がその価値を実践に移すための指針である。
- 【第1原則】自発的で開かれた組合員制
- 協同組合は、自発的な組織である。協同組合は、性別による、あるいは社会的・人種的・政治的・宗教的な差別を行わない。協同組合は、そのサービスを利用することができ、組合員としての責任を受け入れる意思のある全ての人々に対して開かれている。
- 【第2原則】組合員による民主的管理
- 協同組合は、その組合員により管理される民主的な組織である。組合員はその政策決定、意志決定に積極的に参加する。選出された代表として活動する男女は、組合員に責任を負う。単位協同組合では、組合員は(1人1票という)平等の議決権をもっている。他の段階の協同組合も、民主的方法によって組織される。
- 【第3原則】組合員の経済的参加
- 組合員は、協同組合の資本に公平に拠出し、それを民主的に管理する。その資本の少なくとも一部は通常、協同組合の共同の財産とする。組合員は、組合員として払い込んだ出資金に対して、配当がある場合でも通常、制限された率で受け取る。組合員は、剰余金を次の目的の何れか、または全てのために配分する。
- 準備金を積み立てることにより、協同組合の発展のため、その準備金の少なくとも一部は分割不可能なものとする。
- 協同組合の利用高に応じた組合員への還元のため。
- 組合員の承認により他の活動を支援するため。
- 【第4原則】自治と自立
- 協同組合は、組合員が管理する自治的な自助組織である。協同組合は、政府を含む他の組織と取り決めを行なったり、外部から資本を調達する際には、組合員による民主的管理を保証し、協同組合の自主性を保持する条件において行なう。
- 【第5原則】教育、訓練および広報
- 協同組合は、組合員・選出された代表・マネジャー・職員がその発展に効果的に貢献できるように、教育訓練を実施する。協同組合は、一般の人々、特に若い人々やオピニオンリーダーに、協同組合運動の特質と利点について知らせる。
- 【第6原則】協同組合間協同
- 協同組合は、ローカル・ナショナル・リージョナル・インターナショナルな組織を通じて協同することにより、組合員に最も効果的にサービスを提供し、協同組合運動を強化する。
- 【第7原則】コミュニティヘの関心
- 協同組合は、組合員によって承認された政策を通じてコミュニティの持続可能な発展のために活動する。
